
↑組み立てた28MHz W1JR 4el
皆様こんにちは。
まずは前回の続報から。
一度組み立てて測定した際の問題点として、以下の2つがありました。
・ブームが細すぎてしなる。
・エレメント接続部の接触が悪い。
まず1点目から。今回の設計ではブーム長が3mちょっとなので、この長さにあうアルミパイプを過去のアンテナの残骸から探すことにしました。残骸を見るとブームに使えそうなパイプが数本ありましたが、これらを組み合わせてもちょうどよい長さにならず…。結局妥協して3.5mちょっとのブームを使うことにしました。今回の目標には、「いかにお金をかけずにアンテナを作るか」というのを考えていたので、使えるものはひたすら再利用です!実は、エレメントも全て残骸の組み合わせからできています。
次に、2点目の接触不良の問題です。これに関しては、次の2つの方法で対処しました。まず、エレメントのつなぎの部分のネジの本数を1本から2本に増やしました。これにより機械的強度も上がるので、強風の吹き付ける屋上でも使用に耐えます。でもメーカー製のってネジ止めが1つのが多いですよね。よく考えると不安になってきました\(^o^)/
次に、エレメント接続部をヤスリがけし、更に導電性グリスを塗りこみました。流石に数年間屋外に放置されていたアルミパイプは汚れやらなにやらで悲惨なことになっていました。
これらの対策を施し、再度組立。お化けポールに取り付けアンテナアナライザーで測定です。(約3mH)
測定の結果、SWRはバンド内で1.3~1.5というところでした。設計通り、非常に広帯域です。
しかし、ここで問題発生。アンテナを回転させると、SWRが目まぐるしく変化してします。アンテナを北と南に向けた時は正常なのですが、北東、北西、南東、南西方向はNG。何とSWRが∞になってしまいます。最初は接触不良を疑いましたが、アンテナを振っても変化せず。原因は何かと考えましたが、これらの方向にはエアコンの室外機があること位しか…。これらから28MHz帯のパルスノイズでも出てるのでしょうかねえ…。MFJのアンテナアナライザーは混変調特性が悪く、強電界では使用できないと聞きましたが、1/2波長も離れていない距離でビームパターンってそんなに出るものでしょうか?測定器が信用出来ないのは困りモノです。原因についてわかる方がいれば教えて下さいm(__)m
この日は風が強く、通過型電力計を用いて測定するのは諦めましたが、次回、今度はタワーに上げた時に実験ですねhi
最後に、現在製作中のアンテナについて簡単に触れておきます。
1つは21MHz RDPです。21MHzの結果を見ると、上位の局と局数、マルチ共に大きく差がついています。その原因について考えると、やはりオペレーターの技量かと思います。ただ、常設していないアンテナではアンテナを向ける方向といったノウハウの蓄積は難しく、結果的に折角のビームアンテナの性能を活かしきれていない用に感じました。また、ビームアンテナではコンディションの把握がしずらいので、もう1系統指向性の緩いアンテナが欲しくなりました。そこで、21MHzのRDPを製作しようと考えました。21MHzのビームのサイドの受信にも使え一石二鳥です!
もう1つは14MHzのアンテナです。これまでは給電点が低いDP一系統だったのですが、やはり打ち上げ角が高いのか、QSOの大半の1エリアがカスカスな上、常にS9+のノイズがあるため呼ばれてるのはわかっていても取りきれない局がいます。これらの対策用に、ループ系のアンテナを一系統用意したいと考えています。候補の筆頭はデルタループで、現在部品の調達をしています。
というわけで、続報はまた後日。
73&88 Tnx!
de JH1PVJ
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