表題のコンテストに、今年も県内乗り込みで参加しました。
毎年部門を変えているこのコンテストですが、最近のHFコンディションの低下を考え、今回はV/Uオールバンドで参加しました。
山に行くことも考えましたが、翌日の仕事のことを考え実家から比較的近い埼玉県吉川市に決めました。
平地からどれくらいできるか?というところにも興味がありました。
○目標
せっかく参加するので、目標は優勝です。過去の結果とこれまでの各部門での参加経験を解析し、以下のように目標を定めました。山の上に行くわけではないのでこんなにできるのだろうか?と思いましたが、QSOパーティで運用した感触では結構よく飛んでいたので、気合で頑張ろうと思いました(笑)

○作戦
スタートは1200MHz、その後は50から上に攻めていくことにしました。というのも、最も局数の多い430MHzはどの時間帯でもそれなりに盛り上がっていますが、50/144はコンテスト後半になると人が減ってくる印象があるためです。特に50MHzの局数が少ないようなので、50MHzは早めにある程度稼いでおこうと思いました。
○設備
50MHz : FT-991M+4el
144MHz : FT-991+GP(X520M)
430MHz : IC-910D+GP(X520M)/16el
1200MHz : IC-910D+GP(F1230)
ロギングは、JA9 CW同様、N1MM+で行いました。また、CQマシンを使用したかったため、PCとRigを繋ぐケーブルを作りました。結局上手く使えず、トラブルのもとに…(汗)。CWはいつも通りWinkeyerから送出しました。
また、JG1VGX局の記事([1])を参考に市販のオーディオセレクターを改造しヘッドホン切替器を製作しました。これにより、Rig単体/LR分離で2台同時ワッチができるようになりました。
○結果



結果的に、目標を大きく上回る出来高でした。
・10時を過ぎて50MHzのパイルが収まってきたところで144MHz SSBへ。50MHz SSBよりも良いペースで呼ばれました。また、有り難いことに長野市に住んでいる友人からも呼んで頂きました。しかも相手は3mH程度のモービルホイップとのこと。よく山越えできたな!と感動しました(*^^*)
144MHzはCWへQSYしてもそれなりに呼ばれたので、430MHzのS&PをしつつCQを続けました。その後、432.96が空いていたので、11時前にQSYしました。
・11時台は430MHz FMへ注力。この時間が今回のコンテストでの最高レートとなりました。
・12時台途中から再び50MHzから順に上のバンドへ。ポイントの高いCWに重点を置きました。この時間になるとそんなに勢い良く呼ばれないので、基本的には430MHzとSO2R体制でやっていました。430MHzは呼んでも呼んでも県内局がつきず、呼びきれない局多数。
・13時過ぎから430MHz CWへ。そんなに呼ばれないかと思っていましたが、パイルになりびっくり。とはいえ、すぐにパイルは収まってしまいましたが…。また、このバンドでも先ほどの長野の友人とQSOできました。絶対にできないと思っていたので、やはりやってみないとわからないものだと感じました。
その後は50/144MHzへQSYし、モードチェンジをしながらレートを維持しました。普段のコンテストだとこの時間のレートを維持するのが一番難しいのではないかと思うのですが、今回は結構うまく行ったのではないでしょうか?
・14時台はどうするか悩みましたが、144MHzが手薄と感じたため144→430MHzの順にQRVしました。最後はやはり430MHzでラストスパートと考え、432.98を確保しRun。20分少しで30Qほど上乗せできました。
・運用地は高さはありませんが、360°見通せる場所だったためそれなりに電波は飛んでいたようです。遠距離のマルチは、50MHzの20県、144MHzの08,09県でしょうか。430MHzのパイルも混んでいる時間を避けられたためか、そんなに負けることもなかったです。山岳移動局が少なかったというのもあるかもしれません。
・平地からの参加&悪天候という条件でしたが、立てた目標を大きく突破することが出来ました。一応、V/Uオールバンドのレコードになるようです。
■ローライト
・悪天候のためか、事前に予定した移動地に入れず。仕方なく別のところを見つけ、そこで店開きをしました。予定より設営開始が遅かった(7時前位から設営開始)ため、設営が終わったのはコンテスト開始20分前でした。HFオールバンドで参戦した昨年同様、事前にある程度車内のセッティングを行っていたのが功を奏しました。
・トラブルその1は忘れ物。なんとロギング用のPCの電源ケーブルを忘れました。以前のパソコンごと忘れたときよりはマシですが…(笑)
バッテリーだとギリギリ6時間持たず、ラスト30分少々は紙ログでした。とはいえ、最後は430MHzでラストスパートをかけていたので、紙ログでも問題はなかったです。
今は車の置いてある実家と住処が離れているので、事前にしっかりと持ち物リストを作成して確認する必要があると感じました。
・トラブルその2。N1MM+から音声出力し、WinkeyerのPTT端子を利用してPTT制御しPCからCQを出せるようにしたのですが、開始前に別のリグでモニタすると変調が浅く使い物にならないことに気づきました。ですので、誤ってPTTがオンにならないようにWinkeyerへの配線を外したのですが、PCの音声出力を繋ぎっぱなしにしてしまいました。そのせいで、マイクのPTTを押すと裏で録音音声が流れてしまっていたようです。幸い、録音音声が小音量だったため大きな問題にはならなかったようですが、知り合いの局に「録音か何か流されて妨害されてますよ!」と指摘を受けるまで気づきませんでした…(汗)。自分自身が妨害者でした(笑)
・ヘッドホン切替器自体は動作していたのですが、FT-991で送信すると回り込みで自分の声がモガモガとモニタ音の様に聞こえてしまいました。フェライトビーズ等で回り込み防止が必要。
・144MHzのマルチが不足気味。50MHzを運用していると144MHzが聞けなかったため、逃している局が多かったのだと思われます。モービルホイップか何かをIC-910Dへ繋げばもう少し拾えたと思います。
・1200MHzはほぼスタートだけしかQSOできませんでした。たまにCWも覗いていましたが、CQを出している局を見つけても他のバンドの片手間だったため呼ぶ前に消えてしまいました…。FMは他の局のCQを聞いていましたが、当地ではカスカスでしか聞こえない局も多かったです。とはいえ、もう少し丹念にワッチをすればもう少し局数・マルチを増やせると思います。
・コンテストの事後処理に苦労する。最初はZlistに取り込もうとキャブリロ形式でインポートさせたのですが、1200MHzのQSO分がおかしくなってしまい失敗。結局、ADIFファイルをCtestWinに取り込み、紙ログ分を入力して集計しました。
○ギャラリー


↑アンテナ全景

↑本邦初公開(Hi)の汚いシャック。
ハンドルに取り付けるテーブルの上にPCを置いています。
6時間で400Q超えは疲れましたが、大変エキサイティングなコンテストでした。結果が出るのも楽しみです。
QSO頂いた皆様、ありがとうございました。本年もよろしくお願いします。
[1] http://rin3jp.blogspot.jp/2012/04/so2rheadphone-controller.html
毎年部門を変えているこのコンテストですが、最近のHFコンディションの低下を考え、今回はV/Uオールバンドで参加しました。
山に行くことも考えましたが、翌日の仕事のことを考え実家から比較的近い埼玉県吉川市に決めました。
平地からどれくらいできるか?というところにも興味がありました。
○目標
せっかく参加するので、目標は優勝です。過去の結果とこれまでの各部門での参加経験を解析し、以下のように目標を定めました。山の上に行くわけではないのでこんなにできるのだろうか?と思いましたが、QSOパーティで運用した感触では結構よく飛んでいたので、気合で頑張ろうと思いました(笑)

○作戦
スタートは1200MHz、その後は50から上に攻めていくことにしました。というのも、最も局数の多い430MHzはどの時間帯でもそれなりに盛り上がっていますが、50/144はコンテスト後半になると人が減ってくる印象があるためです。特に50MHzの局数が少ないようなので、50MHzは早めにある程度稼いでおこうと思いました。
○設備
50MHz : FT-991M+4el
144MHz : FT-991+GP(X520M)
430MHz : IC-910D+GP(X520M)/16el
1200MHz : IC-910D+GP(F1230)
ロギングは、JA9 CW同様、N1MM+で行いました。また、CQマシンを使用したかったため、PCとRigを繋ぐケーブルを作りました。結局上手く使えず、トラブルのもとに…(汗)。CWはいつも通りWinkeyerから送出しました。
また、JG1VGX局の記事([1])を参考に市販のオーディオセレクターを改造しヘッドホン切替器を製作しました。これにより、Rig単体/LR分離で2台同時ワッチができるようになりました。
○結果



結果的に、目標を大きく上回る出来高でした。
□ハイライト
・スタートは1200MHzから。おおよそ想定通りの呼ばれ方でした。1200MHzが呼ばれなくなったタイミングで50MHzへQSY。SSBはすぐに呼ばれなくなったのでCWに移ると沢山呼ばれました。・10時を過ぎて50MHzのパイルが収まってきたところで144MHz SSBへ。50MHz SSBよりも良いペースで呼ばれました。また、有り難いことに長野市に住んでいる友人からも呼んで頂きました。しかも相手は3mH程度のモービルホイップとのこと。よく山越えできたな!と感動しました(*^^*)
144MHzはCWへQSYしてもそれなりに呼ばれたので、430MHzのS&PをしつつCQを続けました。その後、432.96が空いていたので、11時前にQSYしました。
・11時台は430MHz FMへ注力。この時間が今回のコンテストでの最高レートとなりました。
・12時台途中から再び50MHzから順に上のバンドへ。ポイントの高いCWに重点を置きました。この時間になるとそんなに勢い良く呼ばれないので、基本的には430MHzとSO2R体制でやっていました。430MHzは呼んでも呼んでも県内局がつきず、呼びきれない局多数。
・13時過ぎから430MHz CWへ。そんなに呼ばれないかと思っていましたが、パイルになりびっくり。とはいえ、すぐにパイルは収まってしまいましたが…。また、このバンドでも先ほどの長野の友人とQSOできました。絶対にできないと思っていたので、やはりやってみないとわからないものだと感じました。
その後は50/144MHzへQSYし、モードチェンジをしながらレートを維持しました。普段のコンテストだとこの時間のレートを維持するのが一番難しいのではないかと思うのですが、今回は結構うまく行ったのではないでしょうか?
・14時台はどうするか悩みましたが、144MHzが手薄と感じたため144→430MHzの順にQRVしました。最後はやはり430MHzでラストスパートと考え、432.98を確保しRun。20分少しで30Qほど上乗せできました。
・運用地は高さはありませんが、360°見通せる場所だったためそれなりに電波は飛んでいたようです。遠距離のマルチは、50MHzの20県、144MHzの08,09県でしょうか。430MHzのパイルも混んでいる時間を避けられたためか、そんなに負けることもなかったです。山岳移動局が少なかったというのもあるかもしれません。
・平地からの参加&悪天候という条件でしたが、立てた目標を大きく突破することが出来ました。一応、V/Uオールバンドのレコードになるようです。
■ローライト
・悪天候のためか、事前に予定した移動地に入れず。仕方なく別のところを見つけ、そこで店開きをしました。予定より設営開始が遅かった(7時前位から設営開始)ため、設営が終わったのはコンテスト開始20分前でした。HFオールバンドで参戦した昨年同様、事前にある程度車内のセッティングを行っていたのが功を奏しました。
・トラブルその1は忘れ物。なんとロギング用のPCの電源ケーブルを忘れました。以前のパソコンごと忘れたときよりはマシですが…(笑)
バッテリーだとギリギリ6時間持たず、ラスト30分少々は紙ログでした。とはいえ、最後は430MHzでラストスパートをかけていたので、紙ログでも問題はなかったです。
今は車の置いてある実家と住処が離れているので、事前にしっかりと持ち物リストを作成して確認する必要があると感じました。
・トラブルその2。N1MM+から音声出力し、WinkeyerのPTT端子を利用してPTT制御しPCからCQを出せるようにしたのですが、開始前に別のリグでモニタすると変調が浅く使い物にならないことに気づきました。ですので、誤ってPTTがオンにならないようにWinkeyerへの配線を外したのですが、PCの音声出力を繋ぎっぱなしにしてしまいました。そのせいで、マイクのPTTを押すと裏で録音音声が流れてしまっていたようです。幸い、録音音声が小音量だったため大きな問題にはならなかったようですが、知り合いの局に「録音か何か流されて妨害されてますよ!」と指摘を受けるまで気づきませんでした…(汗)。自分自身が妨害者でした(笑)
・ヘッドホン切替器自体は動作していたのですが、FT-991で送信すると回り込みで自分の声がモガモガとモニタ音の様に聞こえてしまいました。フェライトビーズ等で回り込み防止が必要。
・144MHzのマルチが不足気味。50MHzを運用していると144MHzが聞けなかったため、逃している局が多かったのだと思われます。モービルホイップか何かをIC-910Dへ繋げばもう少し拾えたと思います。
・1200MHzはほぼスタートだけしかQSOできませんでした。たまにCWも覗いていましたが、CQを出している局を見つけても他のバンドの片手間だったため呼ぶ前に消えてしまいました…。FMは他の局のCQを聞いていましたが、当地ではカスカスでしか聞こえない局も多かったです。とはいえ、もう少し丹念にワッチをすればもう少し局数・マルチを増やせると思います。
・コンテストの事後処理に苦労する。最初はZlistに取り込もうとキャブリロ形式でインポートさせたのですが、1200MHzのQSO分がおかしくなってしまい失敗。結局、ADIFファイルをCtestWinに取り込み、紙ログ分を入力して集計しました。
○ギャラリー


↑アンテナ全景

↑本邦初公開(Hi)の汚いシャック。
ハンドルに取り付けるテーブルの上にPCを置いています。
6時間で400Q超えは疲れましたが、大変エキサイティングなコンテストでした。結果が出るのも楽しみです。
QSO頂いた皆様、ありがとうございました。本年もよろしくお願いします。
[1] http://rin3jp.blogspot.jp/2012/04/so2rheadphone-controller.html
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